モバイル茶室/桜の間
Mobile Tea Room / SAKURA Time
2016
木材、合板、ネジ、ボルト、L字金具、丸カン、車輪、ブルーシート、PP網、アクリル板、アクリルピン、綿糸、ナイロン糸、紐、箒、桜花弁、インク、アクリル、紙、段ボール紙、マスキングテープ、シール、接着剤
サイズ変容/1920×W2500×D1000 mm
毎年桜を見るたびに「花吹雪を作品化したい」と目論んでいた私は2011年、クリエイティブユニット「星屑のキラメキ」から発想を得て、星吹雪をまき散らすマシーン「星屑のキラメキ」を制作する。しかし作品の要である「舞う」構造に難があり、笑いは取れたが、ほぼ失敗に終わった。
2016年1月、埼玉県立近代美術館で開催されたグループ展・宝船展にて「星屑のキラメキ2(仮)」を制作するためのアイデアを呼びかけるインスタレーションを行う。多くの人たちと雑談し、試作を作りながら「モバイル茶室/桜の間」が完成した。
正面のブルーシートを変形することで「にじり口」を表現、中に入ると最大4名まで着席することができる。
天井・屋根部は、両サイドの棒を揺らす、もしくは内部の紅白紐を引くと桜吹雪が舞う。天井は取り外せ、神輿の役割も担っている。
ブルーシート、桜のオブジェは上野公園・靖国神社花見会場で拾得した、主にゴミを立体化している。
床面に車輪が付いているので、屋外問わず移動できる。
内部に入り、腰をすえ鑑賞すると、実際の桜の花がニスで塗り込まれている、天井の細部のドローイング、などじっくり観察することが出来る。これは、気になる作品は視線を変えて、時には談笑しながらゆっくり見たい作家自身の願望と、数あるアート鑑賞のひとつの提案でもある。
池袋アートギャザリング
2016. 5/19 - 5/25
東京芸術劇場 5F ギャラリー1
東京都豊島区西池袋1-8-1