ボボボ ビビビ
BOBOBO BIBIBI
2015
昔から展示空間が決まっていないと作品を作らない(作れない)。
本来作家はあらゆるものからインスピレーションを受け、絶えず制作している方が自然だと思う反面、制作作業がいかに地味で苦悩に満ち溢れていることを知っている身としては、常に制作している作家はどこか気狂いしていると感じる。だから日常で作る気はほぼおきない。
そんな私にも数か月に一度(もしくは数年に一度)主に負の要素が蓄積されると「作りたい」欲が高まる時がある。しかしそれは作品ではない。勢いでできた物体であり、大概気に入らない。でも捨てることができない性分なので放置され現在に至るものがいくつかある。
今回の展示ではそれらと再度真剣に向き合い仕上げたニュー作と、普段ほとんど描かない平面作品を新作として展示をする。
同時に何度も訪れている新宿眼科画廊スペースOを観察した上で、画廊倉庫にネオ茶室を出現させた。私の茶の湯は普段の生活の中で作法にこだわらず抹茶を楽しむ習慣がある島根県安来の精神がベースとなっている。よく言えば流派にとらわれない完全なる自己流ではあるが、好みの茶器を揃え茶に似合う菓子を選び一服する喜びを誰かと分かち合いたい。
新宿眼科画廊スペースOだからこそ完成するネオ茶室で鑑賞者を接待する。
BO-JW.|BOBOB BIBIBI / ボー・ジェイ・ダブリュー|ボボボ ビビビ
2015. 1/9 - 1/21
新宿眼科画廊
東京都新宿区新宿5-18-11